切ない

大好きな、大好きな人がいる。

その人には、娘が二人もいてその娘とも自分は勿論知合いで。しかも、会社の上司でもある。歳は２０以上離れてるけど、その人が病に倒れた時何もかも放り出してかけつけるほど私は彼が好きだった。

何故か看病を任されることになった時も、その人の傍にいて触れることができることだけで幸せだった。………酷いかもしれないが、このまま一生治らなければいいとさえ思うほどに。

でも、やはり病は治り………それはとても喜ばしいことなんだけれど………お払い箱になった自分に涙した。いくら想っても、彼にとって自分はただの知合いでしかない。


そして、彼が退院する時。


何故か一人呼び出された私。


彼に突き付けられるのは一体何なのだろう………










………ってところで目が覚めた。
いいとこだったのに！
彼は一体なんて言うんだろうな、と朝っぱらから夢に思いを馳せてみる。
ちなみに、その上司役が賢雄さんだったことは公然の秘密だ！